幽らり

みんな見ている。邪悪な夢を。

ウルスラ【Farewell party】

『助けて!あなた!』

ウルスラは群がる男達に貪られながら叫んだ。

大勢の男にマワされ、そしてこのまま売られていく。二度と家族の元には帰れない‥ウルスラは恐怖に慄く。

「奥さんのお別れパーティーのはじまりだ!」

会場に響き渡る声でボブが叫ぶ。人妻の体を弄んできた悪魔が最後の仕上げにかかる。

『ああッ!死ぬッ!死ぬッ!死ぬぅッ♡!!』

男達の肉棒が代わる代わるウルスラの穴という穴を犯し抜いていった。


我が子マイクの前で犯されてから1週間。ウルスラが口止めしたこともあり、マイクはあの日のことを夫にも話さなかった。

そしてあれからウルスラはボブからの呼び出しにも応じず、家からも出ようとしなかった。

我が子にあんな思いをさせてしまった…調教されたとは言え肉欲に溺れ。母であることを忘れていた自分を恥じた。

だが全てが手遅れだった。その日、ウルスラは家を訪れた配達業者に荷物は大きな箱だと言われ、玄関を開けた。その途端、その配達業者と陰に隠れていたボブにその箱に押し詰められウルスラは攫われた。

連れて行かれたのは、数十人は入りそうなステージ付きの宴会ホールだった。

ウルスラはボンテージを付けさせられ、ホールのステージに上げられる。

会場の客席には真っ当な生き方をしてきたとは思えないような風体の男達が酒を楽しみながら、ステージに上ったウルスラを品定めするように視線を投げかけている。

『こ、怖いです。…ボ…ボブ‥様‥』

ウルスラがボブにすがる‥これから訪れるであろう絶望の予感にウルスラは悪魔にでもすがる他なかった。

「これから奥さんに入札してくれるお客様達だ。高値で落札してもらえるよう、たっぷり奉仕しな!」

ボブはステージの上からウルスラを客席に向けて突き落とす。

『あぐッ!』

仰向けに落ち、四つん這いの格好になったウルスラに客の男達が次々と群がっていった。


男達に散々嬲られた後、精液まみれの体を洗われ、新たな煽情的な衣装に着替えさせられたウルスラ。

ステージにあげられたかと思うと、四肢を拘束される。

またどんな責めを受けるのか‥不安に駆られるウルスラ。

「お願いします‥家に返してください‥」

無駄だとわかっても哀願せずにはいられなかった。

客席の男達もボブも誰もウルスラには触れようとしない。

ステージ上のスクリーンに映像が映った。

ウルスラに取って見慣れた場所。我が家のリビングだった。

「さあショータイムだ。」

ボブはそう言うとウルスラの顔にスマホを近づけた。ウルスラのスマホだった。顔認証が作動しボブはロックの外れたスマホで電話をかける。

「よう!ウルスラの旦那かい?…そうとも。これはウルスラの携帯さ…あいつは俺の所有物だからな、あいつのモノは俺のモノなのさ…..ククク…そう怒鳴るなよ。あいつかい。あんたと別れて俺と一緒になりたいって言うから、俺がもらう事にしたよ。‥証拠が見たければ、テレビの裏にあるDVDを見てみな。」

夫はDVDを再生する。

『いらっしゃいませ♡ ボブ様♡』

映るは玄関で全裸でボブを迎えるウルスラの姿

あの日の狂宴が次々に映し出されていく

『お願い!見ないで!あなた!』

ウルスラが叫んだ。

「うおおぉぉぉぉッ!]

夫が絶叫とともにテレビを壊し、そして手当たり次第に物を壊し、投げつける。

客席から上がる笑い声。誰かの悲劇は誰かの娯楽。ここに集った客たちは誰かの不幸を心から楽しめる者ばかりであった。

『ごめんなさい..あなた…本当にごめんなさい…』

夫の姿を見上げながらウルスラは泣いて謝っていた。スクリーンの映像はそこで終わり、そしてボブがウルスラの携帯を踏みつけ壊した。

もう帰れる場所はない…ウルスラは自分の肉奴隷としての運命を悟った。

「さあ奥さん。入札されるお客様にご挨拶しな。」

『…どうか皆様‥私、ウルスラを奴隷として買ってください‥』


『あぁぁッ!おアァッ♡!』

ステージ上で四肢を固定されたウルスラをボブが正面から犯している。

「12万ドル!」

Fuckショーを見ながら次々にウルスラに値を付ける客達。

釣り上がる入札額の声を聞きながらボブは、最後のウルスラとのセックスを楽しむ。

『楽しかったぜぇ、奥さん』

ずぶっッ! ズブブッ!

『あぁぁッ!私もですッ!ご主人様ァ♡!』

ウルスラの答えにボブは一瞬驚く。が‥

「俺に犯されて良かっただろ?

 旦那に内緒のセックスは気持ちよかっただろ?

 子供の前で犯られるのは良かっただろ?

 俺に感謝しろウルスラ!」

『はッ、はいぃぃぃッ♡!

 ありがとうございますぅぅぅぅッ♡!!』

正面からガッチリと抱き合ったまま同時に絶頂する二人。ボブの精液がウルスラの膣中を満たす。

『愛しています‥ボブ‥』

最後の最後でウルスラは自分の感情に気づく…この悪魔のような男を愛してしまっていた。

この悪夢のような結末も、夫や子供を裏切り、悪魔を愛してしまった女には相応しいものだと思えた。

こうしてウルスラ・オータムフォールは失踪者リストに名を連ねた。

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