2ヶ月後
「フフフ…今日も来たな奥さん。旦那を騙してな」
『あ、あなたが脅すから‥あ”ぅッ♡』
「その割にもう下の口はベチョベチョじゃないか」
男が宵の服を剥ぐと、男の指定した淫らな衣装が現れる。そして股間の下着は既に熱く濡れていた。
『ああ‥』
家で愛する夫と過ごしていても、この男との暴力的なまでに激しいセックスが宵の中でフラッシュバックし、また抱かれたいという欲求が夫への罪悪感を上回ってしまっていた。
それでも過ちを二度と犯さないため、あの男に合わないよう、連絡を断つべきか迷っていた時、かかってきた男からの呼び出しの電話。
男の声を聞いた瞬間、快楽への期待が自身を支配するのを感じた。
だが自身の本音から目をそらし、脅されて仕方ないのだという言い訳を自分自身にすると、男の元へ行く準備を始めた。
男の指定したマイクロビキニを付けた時点で既に股間は熱く濡れていた。
男の部屋へ向かう間も、宵の股間の蜜は染み出し続け、小さい布地のマイクロビキニでは吸いきれず、太ももを伝ってこぼれ落ちていた。
20分も続かない、義務的にそして一方的に精を出して自分だけ満足して終わってしまう夫とのセックスが今では色褪せて見える。
「愛があれば」そんな言葉だけでは満たせないものがあるのだと、この男に思い知らされたのだ。たった一晩で。
『あ”ッふぅぅぅぅぅんッ♡!!』
前戯も無しにぶち込まれた男の肉棒に宵が歓喜の声をあげる。
「宵、お前は誰のモノだ?!」
『あ、あなたッ!宵はあなたのモノですぅぅッ♡!』
一瞬の躊躇いも無く、宵は叫んだ。
13年前 高校1年
『私も‥あなたが‥好きです‥』
目に涙を溜めたまま、宵が朝和の告白に応える。
中学で出会ってから三年、互いの好意に気付きながらも、仲の良い先輩と後輩のラインを超えることができなかった。
それには地元の名家である宵の実家の問題もあった。
これから二人が付き合っていくためには多くの障害があるのは確実だった。
それでも二人は互いの気持ちを確かめずはいられなかった。
『ずっと‥一緒にいてくださいね‥』
夕日の教室で抱きしめ合う二人。
どんなことがあってもきっと二人なら乗り越えていける‥。
宵にはこの美しい夕日が永遠に続くように思えた。
3ヶ月後
「フッ、フッ、フンッ!」
男が突く、突く、衝く。
夫だけを愛していた人妻の尻肉を鷲掴みにしながら。
『あん”ッ♡ お”ぅッ♡ ひぐッ!』
女が鳴く、啼く、泣く。
夫ではない男の肉棒をぶち込まれながら。
パン、パンッ!、パンッ!!
「俺のチ◯ポと旦那のどっちが良い?」
『あ、あなたですッ!
あの人のなんて比べ物にならないッ♡!』
夫への侮蔑の言葉すら躊躇いなく口にしてしまう宵。
窓の夕日は、宵と夫が互いの愛を確かめあった、あの日と同じ色をしていた。
1年前
「フーッ、これで荷物は全部運び込んだね。」
朝和が最後の荷物を家に運び入れると、庭で後片付けしていた宵に呼びかける。
『これから、この家が私達の愛の巣になるのね!』
「あ、愛の巣って‥うん‥まあそうだけど」
少女のようにはしゃぐ宵。こんな嬉しそうな宵を見るのも久しぶりだった。
『子供も3人ぐらい作っても住めそうな大きな家ね!』
名家の生まれである宵の実家はこの何倍も大きい、しかし朝和と一緒になってからは狭いアパート暮らしだったこともあり、嬉しくてしょうがないのだろう。
「ま、まあ‥その分ローンを何十年も組んじゃったから‥あまり楽できないと思うけど‥」
『今は、そんなこと考えないで。
宵が世界一素敵な旦那さんにキスしてあげる♡』
そういうと宵は朝和に飛びつくように抱きついてキスをする。
しばらく唇を交わすと、夫婦は新居へと足を踏み入れる。幸せな未来を夢見て…
5ヶ月後
『いらっしゃいませ‥ご主人様♡」
「よう、奥さん。良い夜だな」
深夜の自宅前、隣で眠る夫の元を抜けだし、宵は自宅のドアを開けヒルオを迎える。
「今日は趣向を変えて外でヤッてやるよ。』
選んだ場所は夫婦の寝室の窓のすぐ下。
夫だけでなく近所の人間に見られば、それは宵の破滅を意味する。だがそのスリルが宵を燃え上がらせる。
『今晩も宵を可愛がってください‥♡』
股を開くと前方の開いた淫らな下着が夜風に晒され、紅色の花弁からは蜜が滴り落ちた。
ーーー
『お”お”ッ!あ”お”ンッ♡!』
(うーん、何の鳴き声だ?)
ベッドで眠る朝和は外から聞こてくる、啼き声に眠りを妨げられた。だがその啼き声を、犬か何かだと思い、頭から布団を被ると再び眠りつく。
もしこの時、朝和が窓を覗き込めば、そこには間男の肉棒に貫かれながら、獣のような声で叫ぶ最愛の妻の姿を見ただろう。
ーーー
『旦那のすぐ側で咥え込む
浮気チ◯ポは気持ちいいか?』
『イイッ!!すごくイイッ♡!
浮気チ◯ポ気持ちいいのぉぉッ♡!』
激しい男の責めに、宵は舌を突き出しながら仰け反っり、そのまま絶頂に押し上げられる。
『あお”ぉぉぉぉッ♡!!』
絶頂に感極まったの宵は股間から黄金の液体を吹き出した。一緒に股間から溢れた男の精液がそれに混じって、窓下の石敷きを濡らしていく。
朝和が宵との愛の巣として、そしてこれから生まれてくるであろう家族のため無理をして建てたマイホーム。
だがそれすらも朝和の知らぬ場所で汚されていた。
2年前 - 分岐点 –
『さすが東京、すごい人ね!』
「……」
『まだむくれてるの?』
2人での東京旅行、朝和がトイレに行って戻ると、宵が男に声をかけられていた。ナンパだった。
『ちゃんと断ったじゃない』
「…満更でも無さそうだったじゃないか」
『ちょっとビックリしちゃっただけよ…』
「どうだかね。手まで握られて、僕が戻らなかったら、そのまま男に着いていったんじゃない?」
『もう……信じて。私にはあなただけ…中学の時あなたが私を助けてくれた時からずっと…』
「ご、ごめん…つい…君が他の男といたのが面白くなくって…」
『ふふふ…許してあげる。 あなたって案外ヤキモチ焼きなのね。
あなたが私の初恋。そして旦那さん。 最初で最後の人よ…』
「宵…」
2人は手を繋ぐと小春日の雑踏を歩き始めた。
6ヶ月後
「おっ、ヒルオさん。ちわーっす!」
酒と煙草の匂いが立ち込める地下のパーティー会場。怪しげなドラッグを吸いながら笑い声をあげる男女。
そんな中で金髪の軽薄そうな男が良いを連れたヒルオに声をかける。
「ようタケ、久しぶりだな。」
「スゲーいい女連れてるじゃないですか!」
「フフ…こいつは人妻でな。旦那1人じゃ満足できないっていうんで、俺がペットにしてやってるのさ。」
戦利品を見せびらかすため、ヒルオは宵を連れて地下パーティーにやってきたのだ。煽情的なバニーガール衣装を宵に着せて。
「人妻なんて骨格の崩れたオバサンばかりだと思ってたけど、すげえ色気だ…ねえ俺にも味見させて下さいよ。」
タケが欲望剥き出しの目で宵を見据える。
『い…嫌…お願い…宵はヒルオさんだけなの…』
宵がヒルオにすがりついて懇願する
「フフ…冗談さ。宵は俺だけの女だ。」
『ああ…うれしい…んあッ♡!』
ヒルオが宵の乳首を摘み、こねくり回す。
ぴゅっ!
乳首の先端から飛び出す白い液体
「は、孕ませたんですか?ヒルオさん」
「ドクのところで卸してるクスリを飲ませてるのさ。母乳プレイが楽しめるってんでな。ククク…効果は見ての通りさ。」
「ヘヘヘ…ダンナは女房が、知らない男にミルク搾られてるなんて思いもしないでしょうね。…こいつはヤバいですね…俺も人妻堕としてみるか…」
「フフ…精々がんばりな」
宵の乳房を弄びながらヒルオが笑う。
『あッ♡ あォッ♡ おうッ♡』
母乳を吹き出しながら宵はヒルオの腕の中で悶え続けた…
9ヶ月後
『ぺろ…ぺろ…れろぉ…はむッ♡ .』
深夜の街で一心不乱に男の肉棒を舐める宵。
男は一人ではなかった。宵を十人近くの男が宵を取り囲み、代わる代わる己の肉棒を、この哀れな人妻に咥えさせていた。
男達はヒルオの集めた客だった。診察料と称してヒルオは宵から金を巻き上げ続け、宵は家の貯金に手を出さざる得なくなった。そしてそれが尽きるとヒルオは宵に客を取らせ金を貢がせた。
『そ、それだけは許して‥』
激しく抵抗した宵だったが、ヒルオはアナル調教と輪燗調教で宵を屈服させた。
そして宵はついに人妻娼婦までに堕ちたのっだった。
ーーー
『ぐぷッ、んぐッ、んぐッ♡… 』
宵が男達の肉棒を咥えていく。それぞれ長さも、太さも、形も、そして臭いもそれぞれ違う。
これからコレが自分の膣中(ナカ)で、肛内(ナカ)で暴れ狂うのだと思うと、甘い期待に宵は頭が痺れ、その肉襞から甘い汁が湧き出す。
ーー
今度は太った中年の裏筋を舐め上げる宵。
「うぉぉッ!宵ちゃん、君が俺の”最初の人”だよッ!」
それまで女を知らなかっただろう男が宵のフェラに感激の声をあげる。
男の言葉に宵の脳裏にかって自分が夫に向けた言葉が蘇る。「最初で最後の人」
今となってはあまりにも虚しく悲しい誓い‥
淫虐の人生を歩み始めた今、
宵の”最後の人”がいったい誰になるのか
それを知る者はいない。
11ヶ月後 運命の日
『ほお”ッ♡!ん”ほおッ♡ お”ぐぅッ♡!』
もはや朝和が仕事に出た後の山里家はヒルオと宵のヤリ部屋同然だった。
今日も夫婦の寝室でヒルオにアナルを貫かれながら甘い叫び声をあげる宵。
来月は宵の30歳の誕生、そして10年目の結婚記念日、そして宵がヒルオの毒牙にかかってから一年が経とうとしていた。
ベッドシーツに顔を埋めると夫の匂いがする。
夫の匂いに包まれながら、その尻を姦夫へ差し出す。
パンッ!ずぶぶぅッ!!
男が腰を突き入れるたびに脂の乗り切った豊かな尻肉が波打ちながら揺れる。
『ん”ほおお”ぉぉッ♡!す、素敵ッ♡』
「俺のことが好きか?宵!」
『ああッ、好きッ♡!大好きぃッ♡!』
「旦那よりもか?!」
「は、はいぃぃぃッ♡!夫より、朝和さんより
宵は昼雄さんを愛してますッ♡!』
最初に襲われた時、必死に抵抗していた貞淑な人妻はもうどこにもいない。
自分を凌辱し、辱め、娼婦にまで堕としたこの男に屈服し、そして愛するようになっていた。
「よし!イカせてやるッ!」
ヒルオが腰のピストンを上げ宵を絶頂へと押し上げていく。
『おほォぉぉぉぉ”ぉぉぉッ♡!!』
その時だった。寝室のドアが叩きつけられるように開いた。
「宵ぃぃぃぃぃぃぃッ!!!!」
寝室に響く怒りと絶望の絶叫。そこには夫が、朝和が立っていた。
『あ、あなッ・・あ”あ”おぉォォォォォッ♡♡♡!!!』
もう止まらなかった。宵は夫の目の前でヒルオに肛門を貫かれながらアナル絶頂をキメた。
破滅の瞬間は、結婚十年目を目前に訪れた。
???
『あなた!お願い!私を置いて逝かないでぇッ!!』
妻が、宵が私にすがって泣いている‥私は一体…?
ああ‥そうだ思い出した。これは私が車に跳ねられた時だ。
宵が高校卒業と同時に望まない相手と結婚させられることになった。宵の父親は私と宵の仲を認めようとはしなかった。私達は駆け落ちした。
だが宵の父親は諦めなかった。手切れ金と称した大金を私の前に積み、宵と別れるように迫った。
それを突っぱねると今度は私の働き先に圧力をかけた。そのため私は2度職場を失うことになった。
それでも宵と別れようとしないことに、とうとう業を煮やした宵の父親は地元の手下を使い、宵を直接攫おうとしたのだ。
無理矢理車に押し込められた宵を取り戻すため、私はその車の前に飛び出し、そして跳ねられた。
ーー
「大丈夫だよ。宵、僕は死なない‥君とずっと一緒だ‥」
遠くから救急車のサイレンの音が聴こえてくる。
『ああ、あなた‥私のあなた‥』
泣きじゃくりながら私の胸に顔を埋める妻の髪を、かろうじて動く右手で撫でる。
この後、刑事事件に発展したこともあり、宵の父親からの妨害は止んだのだ。だからもう大丈夫だよ。宵‥
・・?なぜ私は知っている‥?そうだこれは過去の夢だ‥私は今、どうして‥。
嗚呼。私は”現実”を思い出した。悪夢のような現実を。
近所の成子さんから、妻が浮気しているというタレこみがあった。証拠として見せられた写真はどれも信じられないものだった。今も家でその男と浮気しているはずだという彼女の言葉に居ても立っても居られなくなり私は家へ帰った。
そしてそこには信じたくない現実があった。宵が知らぬの男と‥。
私は怒りに我を忘れその男に殴りかかった。
殴り、殴られ取っ組み合いになった。だが私がマウントを取り、男に馬乗りになって、その男を殴り始り‥そこから先の記憶が無かった。
目を開けると私は寝室のベッドの横に転がされていた。手足は縛られており身動きが取れない。
後頭部がズキズキと痛む。
「ククク‥お目覚めのようだな。負け犬の旦那w」
上から聴こえた声に、私はベッドを見上げる。そこには‥
『あ”ンッ♡ お尻ッ!すごいのォォッ♡ 』
朝和が見上げた先には男に肛門を串刺しにされながら喘ぐ宵の姿があった。
「さっきは助かったぜぇ、宵。
ククク‥これが”愛の力”ってやつだな。」
ヒルオの言葉に朝和は自分に何があったかを悟る。床に落ちている置き時計…これで宵に後ろから殴られたのだ。
「よ…宵‥おまえ…」
『ああッ、ごめんなさい‥どうしようもなかったの…私‥私‥もう‥』
朝和がヒルオに馬乗りになった時、葛藤を感じる間もなく宵の体は勝手に動いていた。自分が守りたい相手を守るために。宵は選択したのだ、誰が自分の本当の”主人”なのかを。
朝和もそれを悟る。17年間愛し、10年以上一緒に生活し、苦楽を共にした女性だからこそ、分かってしまう。
「は、ははは…嘘だろ。宵…
宵、宵ッ、よいぃぃぃぃぃぃッ!」
崩れる。崩れていく。困難を乗り越え、長い月の中で共に育んできた絆が。
朝和の慟哭が寝室に響く。
『ほッ♡ ほっ♡ おほッ♡』
だがそれでも宵は快楽を貪ることをやめない。
「ククク‥旦那さんよ。一つ教えといてやる。
”愛なんて無い”なんて言うツモリはねえがな。
愛は生き物なんだ。
だからよお【愛は殺せる】んだよ。」
そう言うとヒルオは後ろから宵の首を締め始める。
『あぐぅッ!ぐうぅぅぅッ♡!』
「なあ?宵。」
『は‥はぃぃ‥愛…殺されちゃいましたぁ‥♡』
苦悶と快楽が綯い交ぜになった表情で宵が微笑んだ。
宵と朝和が離婚したのは結婚十周年記念日の数日前だった。
宵が朝和から最後にかけられた言葉は
「絶対にお前を許さない。」
という呪いの言葉だった。
「宵、喜びな。もう働く必要はないぜ。」
『ヒルオさん…どういうこと?』
離婚して4ヶ月が経った。宵は慰謝料を払うため、そしてヒルオに貢ぐためヒルオの斡旋で、地下風俗で働かされていた。
その日、突然そこにヒルオがやって来てそう告げたのだ。
「お別れだ。宵。今日からこの人がお前の主人だ。」
こちらにやってくる身なりの良い老紳士。横には2人のボディガードが彼を守るように控えている。宵が良く知った顔だった。
『お、お父様…!』
「……つまらん男に引っかかりおって…だが…金でカタが付く分、あのわからずやよりマシか。帰るぞ宵」
「つまらない男とはご挨拶ですな。だが貰えるもんを貰えれば俺は退散しますよ。」
ヒルオは宵を売ったのだ。その父親に。
身を翻して立ち去るヒルオ。
『ま、まってヒルオさん!行かないで!
お願い!宵を捨てないでぇッ!
宵には、宵にはあなただけなのーッ!』
泣き叫びながらヒルオを追おうとする宵を、父のボディガードが押し止める。
「じゃあな宵。お前はいい女だったぜ。」
蛇のように宵を絡め獲った男との別れは、想像できないほどにあっけなかった。
『ああ…行かないで…行かないでぇ…』
愛していた。自分が彼の玩具にすぎないとわかっていても…
宵の嗚咽がいつまでも響いていた。
父に故郷に連れ戻された宵は、その2年後に父の選んだ相手と結婚した。
この地で父の会社と組んで、大きなビジネスをするため都会からやって来た一回り以上年の離れた実業家だった。
それから十数年。
優しい夫。何不自由のない生活。朝和との間には遂ぞできなかった子供にも、新しい夫との間には2人も恵まれた。
あの激しく揺れ動いた若き日々が、夢の中の出来事だったかのように思える平穏な日々。
ある日、学校から帰ってきた宵の下の娘が、困ったように、そして興奮したように母に告げる
「お母さん…私、好きな人ができちゃったみたい…」
(ああ…この子も…)
蘇るあの日の記憶。初めて人を好きになった時のときめきを思い出し、宵は目頭が熱くなる。
『そう…それはとても素敵なことよ。夕子ちゃん…』
たとえそれがどんな結末を迎えようとも、あの若き日のときめきには意味があったと思いたかった。
「うん…今日来た転校生でね。
山里くんって言うの…」