ウルスラ エピローグ
ウルスラの失踪から1年。どこか遠い街で。
「旦那!どうです遊んでいきませんか?xxxドルぽっきりですぜ。」
怪しい風体の客引きが、通りかかった身なりの良い男に声をかける。男は客引きの後ろにいる女に目をやる。
「ほう‥それほど擦れていない、それに所帯じみた雰囲気があるな。人妻かい?」
「さすが旦那、お目が高い!こいつは元々、良いとこの主婦だったんですがね。街のゴロツキに調教されて、最後はうちの組に売り飛ばされてきたんですよ。」
「よし、いいだろう。買おう。今ここで犯る。」
「ここで?部屋代は料金に含まれてますが‥」
「人妻は外で犯すから燃えるんだろ?」
そう言うと客の男は、客引きに金を渡す。客引きは肩をすくめながらそれを受け取った。
「おい、ウルスラ、お買い上げだ!」
『は…はい…ウルスラをお買い上げいただき
ありがとうございます。』
客はウルスラを壁に手を付かせると、肉付きの良いその肉体を弄る。
『あっ♡ お客様ッ…♡』
「君は良いとこの奥さんだったんだって?」
『む、昔の話です‥』
「フフフ‥未練たっぷりって顔に書いてあるよ。」
『・・・』
「戻りたいんだろ?こんな風になる前に‥家族にまた会いたいんだろう?またママって呼ばれて抱きしめられたいんだろう?」
『うッ…ううッ…いや、思い出させないで‥』
「たまらないねえ。その泣き顔‥フンッ!」
客の男がウルスラをバックで貫く。
『あぁッ!うぁァァ!』
泣きながら犯されるウルスラ。
「そら、泣きな!奥さん!」
『あぁ…泣くわ…私泣くわ!
うわぁぁぁぁぁあぁッ!』
ウルスラの悲痛な泣き声が路地裏に響く。
客の男はウルスラの泣き声を心地よく聞きながら腰の動きを早めていった。
その日は雨と風のせいで人通りもまばらだった。だがそれでもノルマをこなせなければ、組の男達に脅される。ウルスラは肉体を売るため街に立つしかなかった。客引きは早々に諦めたのか、後は一人でやれと命令して帰ってしまった。
『そこのミスター‥遊んでいきませんか‥』
帰宅を急ぐビジネスマンにそっけなく無視され、次の客を探そうとしていたその時、不意に後ろから自分の名を呼ぶ声がした。
「ウルスラ‥」
懐かしい声。聞き間違えるはずもなかった
『あ…あなた…』